2015年 02月 26日
太宰治 お伽草紙『カチカチ山』 №6 文学碑『惚れたが悪いか』
『小説「カチカチ山」」について
さて「天上山=かちかち山」説はどうしてうまれたのでしょうか?
その謎を紐解く一つの鍵が、作家・太宰治(1909~1948)の存在です。太宰は自信の小説「カチカチ山」(「お伽草紙」収録)の冒頭で、<これは甲州、富士五湖の一つの河口湖畔、いまの船津の裏山のあたりでおこなわれた事件であるといふ。>と書いています。実は太宰治、昭和13(1938)年に富士河口湖町御坂峠の天下茶屋に滞留しています。この太宰の記述がこの小説の根拠の一つとなっているようです。』
2年前、天下茶屋を訪れた際は、富士山を拝むことはできなかった。今回リベンジしようと思ったが、冬季は天下茶屋までのバスは運休となっていたため、今回は断念せざるを得なかった。また近いうちに行こうと思います。
この天上山が『カチカチ山』と呼ばれ、太宰ファンならずとも多くの観光客が訪れるようになったのは、やはり、太宰の影響力を疑わないわけにはいかない。
そしてもう一つ、ロープウェイとは別のルートで『あじさいハイキングコース』があり、途中のナカバ平には、太宰治文学碑がある。所要時間はおよそ20分~25分。しかし、私が訪れた時は、多少の残雪がありましたが、それでも20分掛からず到着した。
私は太宰治が大好きだ。太宰が書く小説も、作家としての太宰治、人間としての太宰治、津島修治。
私も太宰に言いたい。
『惚れたが悪か』
天気が良ければ、天上山『カチカチ山』からの富士山、河口湖は絶景に違いない。富士山は寒い時期の方が、はっきりと顔を出してくれることが多いそうだ。
『カチカチ山』を登ったことのない方は、是非、この機会に登ってみることをお勧めします。
次回は、『カチカチ山』で太宰が書いた『敷島』について載せます。