遠い空の向こうへ

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太宰についてほそぼそと記事を書いてます

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 楓橋に到着しましたが、雨で地面が濡れているため、それぞれの手に傘とカメラを持ちながら歩くのは、中々大変であった。しかも、思っていた以上に高さもあり、無意識にカメラを強く握りしめた。
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 上の写真の右上にある建物が、寒山寺です。太宰達も、この楓橋を景色を眺めながら渡り、寒山寺へと向かいました。太宰を含めた阿佐ヶ谷会一行もこの景色を見たのだと思うと、感慨深い気持ちになる。山の方に目をやると、小雨も降っていることもあり、うっすらと靄がかかっていた。人通りもなく静かであった。
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 橋の上からの多摩川です。流れも穏やかで、触れなくても冷たさが伝わってくるようであった。本来は青い空の下をゆっくり散策したかったが、靄のかかる山々を眺めながら歩くのも、そう悪くはない。
阿佐ヶ谷会文学アルバム』では、上林暁が『楓橋と書いた白い橋へ出た。随分高い橋なので、足が縮まりさうであった。橋を渡ると、寒山寺だった。』と書いている。確かに思っていたよりかは高さはある。しかし、足が縮まりそう、というのはいささか誇張のように思われた。本音なのか、作家としての誇張なのか。橋の上から多摩川を真下に見ると、水深は浅いようであった。水深が深く、これが夏であったら、ここから飛び込みたい、と思ってしまうのは私だけであろうか。
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 上は別の角度からの楓橋。こうして見ると、確かに中々の高さだ。向こうまでの距離も遠く感じられる。楓橋というだけあって、秋には沢山の木々が紅葉するのだろう。

 そういえば、上林暁は『足が縮まりさうであった。』と書いているが、太宰は橋などの高い場所はどうだったのでしょうか。高い場所を恐れる描写は見たことがないので、高所は別段なんとも思わなかったのだろうか。

 次回の№4は、楓橋の向こうにある『寒山寺』を書きます。



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# by dazaiosamuh | 2014-07-31 17:03 | 太宰治 | Comments(0)

by 黒森 富治大(くろもり ふじお)