遠い空の向こうへ

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太宰についてほそぼそと記事を書いてます

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 今月、『なぞり書きで楽しむ太宰治』というムック本が発売された。これはタイトルにある通り、太宰の小説をなぞり書きする書き込み式の本で、よくあるボールペン字練習帳や筆ペン字練習帳のようなものだ。普段は太宰の小説を読むだけで、書きながら太宰文学の世界を楽しむとは、思いつかなかった。
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 収録されている作品は、『走れメロス』『富嶽百景』『人間失格』『女生徒』『ヴィヨンの妻』『斜陽』『満願』『お伽草子』『グッド・バイ』の9作品。しかし、それぞれ部分的に抜粋されており、この本だけでは太宰治の作品を読んだことがない人には理解できない。
 私のような太宰好きで、字の下手な人間には、太宰文学を味わいながらしかも自然に字が上手くなり、一石二鳥だ。
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 さらに、万年筆を持つと、気分はすっかり太宰治だ。なんだか本当に太宰治になった気になる。(万年筆はインクが出なかったため、この後、ボールペンでなぞり書きしました。)
 せっかく着物もあるので、真似て書いてみようかな。
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 それにしても、なぜ私は2冊も買ってしまったのだろう。つい勢いで買ってしまった。1冊1100円(税抜)、2冊で…。結構高い…。まあ太宰の世界に浸れて、しかも字が上手くなるなら安いか。


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by dazaiosamuh | 2017-12-27 10:14 | 太宰治 | Comments(0)
 久しぶりの記事になります。つい最近、書店で何か面白い本がないかと探していると、『有名すぎる文学作品をだいたい10ページぐらいの漫画で読む』という漫画を発見した。
 手に取って見てみると、すでに亡くなられた水木しげるのタッチに似ている。一瞬私は、生前にこんな作品を残していたのかと思い、太宰治の作品も載っていたことから、他のシリーズと一緒に迷わず購入した。
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 しかし、家に帰ってからよく見ると、作者は水木しげるではない。ドリヤス工場著とある。誰だ?誰なんだ! 素人の私にはどうみても水木しげるのタッチとしか思えない。しかもわけの分からないペンネームだ。この作者を少し調べたら、どうやら水木しげるが大好きで、主にパロディ作品を多く描く作家のようだ。
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 そして肝心の内容だが、本のタイトルを読めばだいたい予想できることだとは思うが、やはり、10ページ程度だと内容がよくわからない。分かる作品もあるが、まるで何も伝わってこない作品もある。『人間失格』は、すでに何度も原作を読んでいるから理解できるが、読んだことのない人が読むと、話が唐突過ぎて分からない。
 といっても、本のあとがきに、『中には大幅な省略によりやや強引な筋になっているものもあり、思い入れのある人にとっては不満の残る点もあるかもしれませんが、あくまで未読の方が「読んだ気になれる」という趣旨の企画ですので…』とあるので、あくまで、原作を知らない人が「読んだ気になれる」本なのだ。
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 1作目が『有名すぎる…』で、太宰の外に、中島敦『三月記』、フランツ・カフカ『変身』、宮沢賢治『注文の多い料理店』、魯迅『阿Q正伝』、夏目漱石『三四郎』、芥川龍之介『羅生門』など他にも多数あります。
 2作目が『定番すぎる文学作品をだいたい10ページぐらいの漫画で読む』です。こちらにも太宰治の作品があり『斜陽』が載っていました。
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 3作目が『必修すぎる文学作品を…』で、太宰治『富嶽百景』が載っています。
 とりあえずこのシリーズは、3巻で終了のようです。最初に書いた通り、この本は各作品を10ページ程度でざっと読んだ気になる本なので、この漫画を読んで作品を理解するのではなく、読んで興味が湧いたら、あとでその原作を買って読めばいいかと思います。
 せっかくなら、太宰治の作品を10ページ程度ではなく、水木しげる風のタッチで忠実に作品化してほしいです。
 それにしても、芥川龍之介の『蜘蛛の糸』はもともと原作が非常に短い作品だが、このシリーズの漫画で読むと、わずか20秒で読み終わる…


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by dazaiosamuh | 2017-12-22 12:26 | 太宰治 | Comments(0)
 2019年に太宰治生誕110年を迎えるが、それに伴い、太宰治名作『斜陽』が映画化するとのこと。2019年秋に公開予定。
『斜陽』の映画といえば、2010年にすでに映画化されているが…、あれは非常に残念な映画となっていた。携帯電話が登場したシーンでは、観るのも嫌になった記憶があります。
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 果たして、2019年に公開される『斜陽』は、太宰治生誕110年にふさわしい作品に出来上がるのか、非常に楽しみだ。すでに失敗例があるわけだから、同じ過ちは、まずないはず。

『人間失格』はすでに映画化されているので、ほかには、太宰の作品の中でも人気の『津軽』も個人的に映画化してもらいたい。まずは2019年の『斜陽』を楽しみに過ごそうと思う。

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by dazaiosamuh | 2017-12-04 20:31 | 太宰治 | Comments(0)

by 黒森 富治大(くろもり ふじお)