2023年 06月 13日
2023年6月13日 太宰治 山崎富栄 命日
これほど、心に刺さってくる本はないのではないかと。
息ができない太宰ののどにつまっているものを除くために、山崎さんが口で吸い取って、山崎さんの顔が出てきた血だらけになっていたというところとか、身重の太田静子さんと山崎さんが同席して、太宰が太田さんに冷たくするところとか、娘も亡くなっているのに山崎さんのお父様が謝罪するところとか…。
山崎さんがいたから『人間失格』が存在することも痛いほどにわかりました。
『人間失格』を読んで日本に来てお墓参りをするメキシコの人、お墓の前でのそんな出会いもすばらしいです。太宰恐るべし、ですね。この人にも『恋の蛍』を読んでもらいたいものです。
松本侑子著『恋の蛍 山崎富栄と太宰治』も名著ですね。私は本人から直接サインをもらって購入しました。
山崎富栄だけでなく、太宰治と関わった女性たちについて調べるほど、やりきれない胸の苦しい思いになります。
太宰治の文学は、自分を取り巻く女性関係によって完成したと言っても過言ではありませんね。
『恋の蛍』、ほんとうにそのメキシコ人女性にも読んでもらいたいです。
こういった出会いがあったことにも、太宰には感謝です。



