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初公開!!太宰治直筆原稿『お伽草紙』を見に文学館へ

 先週、新たに発見された太宰治作『お伽草紙』の直筆原稿を見に日本近代文学館へ足を運んだ。今年の生誕110年を記念して、『太宰治 創作の舞台裏』と題して開催されたこの太宰治展は、『太宰治の生涯をたどったり、活動した地域との関係に力点を置くのではなく、あくまでも残された「資料」それ自体に主役になってもらうことに意をそそいで』おり、『今回は思い切って、「資料に見る創作の舞台裏」という一点に焦点を絞ることにした』とのことでした。
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 そういえば日本近代文学館を訪れるのは今回初めてです。平日の昼間ということもあり来館者は少なめ。しかし、文学少女らしき学生服を着た10代の女の子が1人、熱心に顔を近づけて見ていました。
 やはり来館者が時間をかけて食い入るように見ていたのは、言うまでもなく今回初公開となる『お伽草紙』の直筆原稿。
 太宰のよく知られているエピソードに、昭和20年7月、甲府市に焼夷弾が落とされたとき、太宰は長女を背負いながら、机上にあった書きかけの『お伽草紙』の原稿、預かり原稿、創作年表、万年筆、住所録等の大切な品々をまとめて持ち出したという話がある。長女を負いながらこれらを無事に持ち出したのは流石で、のちのちまで自慢の種であったと妻・津島美知子は自身の著書『回想の太宰治』等で太宰について語っている。
 空襲を受けるなかで、太宰が命をかけて守った『お伽草紙』の直筆原稿が発見されたのだ。
 直筆原稿の直し部分をみると、「前書き」で、『猿蟹合戦』を消した跡があった。太宰が猿蟹合戦を書いたらどんな作品になっていたのか、非常に興味深い。原稿の他にも、『瘤取り』のある一節が、初版、再版、異版でそれぞれ異なる部分があり、見比べるのが面白い。

 資料の数はそれほど多いわけではないが、内容が実に濃く貴重な一級資料を見ることができた。この日本近代文学館『太宰治 創作の舞台裏』は6月22日(土)までとなっている。太宰治生誕110年なので、ぜひ色々な人に見てもらいたいです。
 

Commented by 蜜柑 at 2019-04-16 13:32 x
太宰さんの直筆原稿…私も見たいです。
猿蟹合戦、確か芥川さんの作品にあった
ような(?)気がします。えーっと…芥川さん
の展示も5/6までやっているみたいです。
妻の文さん宛の手紙みたいです。

しかし、今年も桜桃忌が来ますね。
河童忌も…哀しくなります。

黒森さんも、お体ご自愛ください。
Commented by dazaiosamuh at 2019-04-18 09:14
> 蜜柑さん、芥川の展示も開催されているのですね。
5月6日まで…。10連休ですね。かなり混みそうな…。
そういえばちょうど5年前に芥川の墓参りをしました。2014年5月10日付の記事で書いてます。
久し振りに自分のブログを見返すと、月日が経つのは早いなぁと実感します。
Commented by ryu_dazai31619 at 2019-04-18 12:12
コメントありがとうございます。
私もブログをやってみました。

芥川さんの記事も少し見てみました。
私、巣鴨に昔一度だけ行ったことが
あるのですが、芥川さんの墓地が
巣鴨にあるなんて知らなくてなんだか
後悔しています。芥川さんが怒らず
決めポーズでいることを願います。
Commented by ryu_dazai31619 at 2019-04-19 15:47
こんにちは!お返事が遅くなりすみません。
連休中はかなり混雑が予想されますね。
芥川さんのも一度だけ見てみたいですけどね。
太宰さんのも見たいですし…。
黒森さんのブログ、少しずつ読んでいます。
詳しく書かれていて勉強になります。
私は、まだブログに慣れていないため
ゆっくり更新してます。空き時間に
少し太宰さんや芥川さんの作品を
読んでみようと思います。
Commented by dazaiosamuh at 2019-04-20 18:47
> ryu_dazai31619さん、ブログ始めましたね!
ブログを書くのも、少なからず小説を書くための訓練になるのではと思います。
続くことを応援してます。巣鴨を訪れたことがあるのですか。もったいなかったですね。
Commented by ryu_dazai31619 at 2019-04-20 22:39
私のブログ、あんまり楽しくないかも
知れませんが少しずつ頑張ります。
いつもこちらこそ、ありがとうございます^^
Commented by dazaiosamuh at 2019-04-25 10:44
> ryu_dazai31619さん、ブログはもう閉鎖してしまったのですか?
一番は自分が楽しんで書けるかどうかです。
by dazaiosamuh | 2019-04-16 13:10 | 太宰治 | Comments(7)