遠い空の向こうへ

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太宰治と甲府 №14 行きつけの酒屋・窪田酒店

 太宰治の行きつけの酒屋は、朝日5丁目の信号機のところにあった『窪田酒店』という酒屋であった。
酒は一円五十銭也の地酒をおもにとり、月に酒屋への支払が二十円くらい。酒の肴はもっぱら湯豆腐で……』(回想の太宰治)
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 写真の右側、道路沿いに面した場所に窪田酒店がありました。現在は大きな駐車場とファミリーマートになっています。無駄に駐車場が大き過ぎる気がしないでもない…。
 太宰はこの時、生家から月90円の仕送りがありましたが、酒代に20円を当てていたのですね。御崎町の新居に移り住む前の寿館に居た頃、『いつもお銚子三本が適量だと言って、キリよく引きあげていたが、適量どころか火をつけたようなもので、このあと諸所を飲みまわって異郷での孤独をまぎらわせていたらしい。ある飲み屋の女の人から「若様」とよばれたなどと言っていた』らしい。主に窪田酒店から地酒をとっていたが、太宰は至るところで酒を飲み歩いていた。当時あった飲み屋はあらかた飲み歩いていたのではないでしょうか。
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 写真手前すぐの道路沿いに窪田酒店があった。書籍や甲府で買った『まちミューガイドブック 甲府市朝日町界隈編』などの冊子に、窪田酒店の写真やイラスト、窪田酒店の場所が印された地図が載っていたので、簡単に見つけられると思っていたが、ここを初めて訪れた時、どこにも見当たらず何十分もうろうろした。近くの薬局で尋ねてみるも、首を傾げるだけであった。冷静に写真やイラスト、地図をみて、その周辺などを照らし合わせると、この場所で間違いなかった。すでに無くなった後ということで、残念であったが、これも時代の流れだ、仕方がない。格安で販売するスーパーなどのお店ができたり、お店を継ぐ人がいなかったりなど、いつまでも残れるものでもない。
 なるべく少しでも早く、他の太宰のゆかりの地もまわらなくては!!


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by dazaiosamuh | 2018-04-21 10:57 | 太宰治 | Comments(0)

by 黒森 富治大(くろもり ふじお)