遠い空の向こうへ

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太宰治の偽肉筆サインを危うく買いそうに…

 先月、某オークションサイトで太宰治の肉筆サイン入りの色紙を発見した。発見した私は興奮し、夜もなかなか眠れないで数日を過ごした。オークション自体の経験は、7、8年前に少しだけやっていたことがあっただけで、不慣れなところがあることは自分でもわかっていた。
 数日悩んだ末、思い切って入札した。その色紙は、スタートが千円であった。まずここで疑うべきであった。太宰治の肉筆サイン入りの色紙が千円などという馬鹿げた価格でスタートするはずは普通ないはずだ。そんな貴重な色紙はしかるべきところで出て来るはず。しかし、すでに他者が入札を競い合い、金額が徐々に上がっていたこともあり(たしか4千円ほど…)、焦りがうまれ、早く自分も入札しなければとの思いばかりが先走り、視野が狭くなっていたため、おもわず入札してしまった。
 そしたらなんと、落札してしまった。金額だとたしか9千円ほどだったと思う(覚えてない…)。しかし、落札したあとに、出品者について調べると、出品している商品はすべて有名作家や詩人などの肉筆サイン色紙や短冊ばかりで、なんだか怪しく、不安が頭をよぎった。さらに、その出品者の商品を落札した人の評価に、贋作ばかりの悪徳業者と悪い評価を付けている者もいた。落札した太宰治の色紙は、色、柄がついた色紙であったのだが、他の商品をよく見てみると、なぜか太宰治の色紙と全く同じ色紙が使われた、数人の作家の肉筆サイン色紙が出品されていた。明らかにおかしい。しかも、他の入札されている商品の入札履歴をそれぞれみてみると、同じ人ばかり数人が競い合っている。グルになって金額を釣り上げているのだろうか。
 最初に出品者についてよく調べておくべきであった。他にどんな商品を出品しているのかもしっかりと見ておくべきであった。本来、オークションにおいて、落札後のキャンセルはマナー違反であることは承知していたが、贋作ばかりを出品していると分かった以上、たとえ良くないことであっても、そうやすやすと金を差し出す気にはならなかったため、一応、出品者に非礼をわびる文を送り、キャンセルした。

 なんだか悔しいやら情けないやら、太宰治に対して盲目なっている部分があった。今後はしっかりと冷静に、気を確かに、二度と騙されないようにしたいと思う。皆さんも気をつけてください。


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by dazaiosamuh | 2018-03-04 21:24 | 太宰治 | Comments(0)

by 黒森 富治大(くろもり ふじお)