太宰治の『人間失格』を水木しげる風のタッチで読む…

 久しぶりの記事になります。つい最近、書店で何か面白い本がないかと探していると、『有名すぎる文学作品をだいたい10ページぐらいの漫画で読む』という漫画を発見した。
 手に取って見てみると、すでに亡くなられた水木しげるのタッチに似ている。一瞬私は、生前にこんな作品を残していたのかと思い、太宰治の作品も載っていたことから、他のシリーズと一緒に迷わず購入した。
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 しかし、家に帰ってからよく見ると、作者は水木しげるではない。ドリヤス工場著とある。誰だ?誰なんだ! 素人の私にはどうみても水木しげるのタッチとしか思えない。しかもわけの分からないペンネームだ。この作者を少し調べたら、どうやら水木しげるが大好きで、主にパロディ作品を多く描く作家のようだ。
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 そして肝心の内容だが、本のタイトルを読めばだいたい予想できることだとは思うが、やはり、10ページ程度だと内容がよくわからない。分かる作品もあるが、まるで何も伝わってこない作品もある。『人間失格』は、すでに何度も原作を読んでいるから理解できるが、読んだことのない人が読むと、話が唐突過ぎて分からない。
 といっても、本のあとがきに、『中には大幅な省略によりやや強引な筋になっているものもあり、思い入れのある人にとっては不満の残る点もあるかもしれませんが、あくまで未読の方が「読んだ気になれる」という趣旨の企画ですので…』とあるので、あくまで、原作を知らない人が「読んだ気になれる」本なのだ。
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 1作目が『有名すぎる…』で、太宰の外に、中島敦『三月記』、フランツ・カフカ『変身』、宮沢賢治『注文の多い料理店』、魯迅『阿Q正伝』、夏目漱石『三四郎』、芥川龍之介『羅生門』など他にも多数あります。
 2作目が『定番すぎる文学作品をだいたい10ページぐらいの漫画で読む』です。こちらにも太宰治の作品があり『斜陽』が載っていました。
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 3作目が『必修すぎる文学作品を…』で、太宰治『富嶽百景』が載っています。
 とりあえずこのシリーズは、3巻で終了のようです。最初に書いた通り、この本は各作品を10ページ程度でざっと読んだ気になる本なので、この漫画を読んで作品を理解するのではなく、読んで興味が湧いたら、あとでその原作を買って読めばいいかと思います。
 せっかくなら、太宰治の作品を10ページ程度ではなく、水木しげる風のタッチで忠実に作品化してほしいです。
 それにしても、芥川龍之介の『蜘蛛の糸』はもともと原作が非常に短い作品だが、このシリーズの漫画で読むと、わずか20秒で読み終わる…


by dazaiosamuh | 2017-12-22 12:26 | 太宰治 | Comments(0)