太宰治も飲んだ電気ブランとは!?

 太宰治の作品を、学校の教科書で読んだことは別として、自分で本を買って読み、太宰を好きになったのは21,22歳を過ぎてからのことでした。最初に読んだのは『人間失格』。初めて読んだ時、『電気ブラン』というのが何なのかよく分からなかった。調べてみると、東京浅草にある神谷バーの創業者である神谷伝兵衛が作ったブランデーが混合されたお酒であることが分かった。
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 東日本大震災の後、仕事を探しに上京した私は会社の同僚から太宰の聖地めぐりを勧められ、ゆかりの地を歩くようになったのですが、何だかんだつい最近まで神谷バーには行ったことがありませんでした。しかし、2カ月くらい前、浅草で太宰ゆかりの地を歩き、パシャパシャと写真を撮っている時に偶然、会社の同僚とばったり会ってしまい、立ち話しも何だしと思い、辺りを見回すとすぐ目と鼻の先に神谷バーがありました。前々から神谷バーに行こうと思ってはいたが、1人で入る勇気がなかったので、これは良い機会だと思い、その同僚(女性)を誘ったのでした。
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 電気ブランは、どうやら度数により『電気ブラン(30)』と『電気ブランオールド(40度)』の2種類がありましたが、お互い初めてということもあって、30度の電気ブランにしました。
 店内は想像していたのとは違いました。店名に「バー」とあるので、本当にバーのようなところをイメージしていたのですが、同僚曰く、「大衆酒場」みたいな店内で、思っていた以上に広く、そして多くの客でがやがやと賑わっていました。店内の様子をきょろきょろと見ているうちに、ボーイが電気ブランを運んできました。
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酔いの早く発するのは、電気ブランの右に出るものはないと保証し…』(人間失格
 少しどきどきしながら飲んでみると、まったりとした甘いお酒でした。同僚はお酒はあまり飲まない人なので、一口二口味見をしてすぐに私に残りを寄こしました。酒に弱い私でも、30度の電気ブラン2杯は普通に飲めたのですが、発売当初の度数は、45度と高かったようなので、太宰もこれぐらいの度数のときに飲んでいたのだと思います。

 電気ブランの由来は、前述の通り、度数が45度と高く、口の中がしびれる状態と電気でしびれるイメージとが一致していたため、ハイカラな飲み物として人気を博した。しかし、発売元の合同酒精は名前の由来を『電気との言葉がひどくモダンで新鮮に響いたから』とし、「口の中がしびれるため」という説は否定しているとのこと。

 太宰気分を味わうためにも、次回訪れるときは40度の電気ブランオールドを註文しようと思います。


Commented by tarukosatoko at 2016-11-01 08:14
バーに行けたとは、うらやましいことです。ブログにのせて下さったお店の写真も興味深く、じーっとみました。森見登美彦の小説にもでてきたので、前に、大型酒店で買って飲みましたよ!普通の方を。薬草っぽい味もして、珍しいお酒でした。
Commented by dazaiosamuh at 2016-11-02 18:36
> tarukosatokoさん、大型酒店にも普通に売っているのですか、知らなかったです。味が味なので、好みが分かれそうですよね。私は結構いける味でした。店内の様子が、イメージと違かったので驚きでした。本当に大衆酒場のようでした。
 さとこさんも、もし東京に来ることがあったら立ち寄ってみたらどうでしょうか。
by dazaiosamuh | 2016-10-14 12:39 | 太宰治 | Comments(2)