太宰治 奥多摩の御嶽へピクニック!! №2 楓橋に到着

 沢井駅で下車し、親切な女性から道を教えてもらった私は、言われた通りに坂を降りて行った。坂を下りている途中に『青柳瑞穂の生涯』に記載された内容を思い出した。

七人は青梅線の沢井という駅で降りて、多摩川上流の河原づたいに御嶽まで散策した。現在は、この御嶽渓谷の河原沿いの道は遊歩道になっていて、多少上り下りはあるが、ぶらぶら歩いて三十分ほどの行程である。澤乃井という大きな造り酒屋の庭に六尺桶が何本も乾かされているのを横目でみながら坂を下ると、楓橋という白い橋に出る。』(青柳瑞穂の生涯)
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 私も同じように建物を横目で見ながら坂を降り、横断歩道を渡り、ふと建物を見ると『澤乃井』と大きく書かれていました。上の写真の白い綺麗な建物が『澤乃井』です。建て直されているとは思いますが、場所は太宰たちが訪れたときと変わっていないようです。そして、川沿いに目をやると大きな橋が視界に入ってきます。楓橋です。
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 橋の手前の両脇には、お休み処のようなところもあるようです。よく見ると、澤乃井園などと書かれています。先ほど通った澤乃井が経営しているようですね。
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 和風で落ち着いた建物もありますね。豆腐ゆば料理が食べられる『まゝごと屋』というお店があります。写真では分かりにくいですが、この日は小雨が降っていました。デジカメが濡れないように撮るのに苦心しました。いつも人が少ないのか、あまりお客さんを見かけませんでした。通行人もあまりいません。
 内容はほとんど似てますが、『阿佐ヶ谷会文学アルバム』にも、『終点から一つ手前の沢井駅で、一行七人が下車した。大きな造り酒屋の庭に、六尺桶が何本も乾かされ、その桶の色を見ながら坂を降りると、楓橋と書いた白い橋へ出た。』と書かれていますが、楓橋に到着すると、現在は白い橋ではないです。うす緑色というか、水色とミント色の中間というのか、同じ白色の楓橋を見たかったです。

 次回は楓橋を渡ります。
 
by dazaiosamuh | 2014-07-27 22:23 | 太宰治 | Comments(0)