太宰治の小説がお風呂で読める!!

 先日、古本屋である本を見つけた。その本は太宰の「人間失格」なのだが、少し造りが違かった。よくよく手に取って見てみると、トランプのような手触りだった。タイトルの上の方に目をやると、『風呂で読める文庫100選』と書かれている。
 そう、文字通りお風呂で読むための本なのだ。
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 人間失格は、すでに何度も読んでいる。しかし、お風呂でただ黙って浴槽に浸かっているよりは、たとえ読んだことのある本でも、まあ良いかと思い、少し躊躇いながらも購入した。定価だと税抜き1000円だが、中古で280円で手に入れた。
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 内容に関しては、あえてここでは触れない。そんなことよりも、風呂で読めるというのが何より魅力だ。上の写真は、洗面に溜めた水に浸した『人間失格』だ。これくらい朝飯前だ。私は、早速お風呂で「人間失格」の世界に入り浸った。
 しかし、夢中になって読んでいたところ、不覚にものぼせてしまった。立ち上がると立ち眩みで危なく倒れるところだった。お風呂から上がって、改めて本を手に取り、表紙をめくると、しっかりと注意書きが書かれていた。

『警告! 本文は内外の秀作を集めました。読書に夢中になって入浴しすぎると健康を害するおそれがあります。十分な自己管理の下、入浴しすぎに注意しましょう。』

 どうやら、お風呂での読書は、私は初心者ですね。以後、気をつけたいです。それでも、濡れる心配をすることなく読めるのだから、何もお風呂だけに限定する必要はない。プールで泳ぎながらだって読める。夏は太陽の照り付ける青い空の下、プカプカと浮き輪の上で波に揺られながら読むことだってできる。スキューバダイビング中でもオッケーだ。勿論、飲み物をこぼしたって余裕綽綽。あえて台風の日に、この本を片手に平然と街を歩いてみるのも格好いいかもしれない。

 色々とふざけたことまで書いてしまいましたが、今現在、若い人たちの読書離れが進むなか、「場所を選ばず、気にせず読める」ということは、とても良いことですね。携帯やネットではなく、活字で読むことがとても重要なのです。
 お風呂で読書をしてみたいという方は、是非自分で好みの本を見つけて試してみてはいかがでしょうか。
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 ちなみに、私が買ったのはフロンティア文庫の『風呂で読める文庫100選』で、太宰の作品は『人間失格』の他に、『斜陽』や『走れメロス』、『津軽』があります。他にも、夏目漱石、宮沢賢治、芥川龍之介などもあり、さらには、ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』、シェークスピアの『ロミオとジュリエット』など、多種多様です。

 皆さんも是非、有意義なbathtimeを過ごしてみてはいかがかな。

by dazaiosamuh | 2014-04-08 21:29 | 太宰治 | Comments(0)