遠い空の向こうへ

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太宰の他に映画等、色々載せれたらいいなと思っています。

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『津軽』の『五 西海岸』の木造からの続きになります。
 コモヒの町・木造で父の生家でMさん(松木尚三郎)から思わぬもてなしを受け、なおも引きとめられるのを汗を流して辞去した太宰は、どうにか深浦行きの汽車に乗り込みます。
木造から、五能線に依って約三十分くらいで鳴沢、鯵ヶ沢を過ぎ、その辺で津軽平野もおしまいになって、それから列車は日本海岸に沿うて走り、右に海を眺め左にすぐ出羽丘陵北端の余波の山々を見ながら一時間ほど経つと、右の窓に大戸瀬の奇勝が展開する。』(津軽)
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 事前に景色のよい日本海側の席を確保していたのだが、私の隣と通路を挟んで反対側の2席には、鹿児島から旅行で来た家族3人連れが座っていました。私の隣に座っていた年配のおじさんが話しかけてきて、せっかく景色を1人で静かに楽しもうと思っていたのに、と最初は煩わしく感じたが、その家族3人連れの人達と会話が弾み、私が太宰治ゆかりの地を巡っている話などをし、次に停車する千畳敷は太宰治の作品『津軽』にも登場し、文学碑もあることを教えると、せっかくなら降りて写真を撮ろうかということになりました。五能線を走るリゾートしらかみは千畳敷駅で、たしか約10分ほど停車し、観光客に千畳敷海岸へ降りて楽しんでもらうというサービスがあるのでした。
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 駅を降りて、道路を挟んですぐに海岸へ降りる入口に、太宰治の文学碑があります。碑には『津軽』の『五 西海岸』から千畳敷について書かれた部分が抜粋されています。
 この文学碑の前で、隣りに座った家族と記念に写真を撮りました。とてもよい思い出になりました。こういうのも、太宰のおかげで巡り合えた出会いだと1人で勝手に太宰に感謝してます。ありがとう太宰。
 文学碑の背後には、太宰が書いた千畳敷海岸が広がっています。次回書きます。


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# by dazaiosamuh | 2017-09-02 12:09 | 太宰治 | Comments(0)

by 黒森 富治大(くろもり ふじお)