遠い空の向こうへ

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太宰の他に映画等、色々載せれたらいいなと思っています。

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 久しぶりに荻窪を訪れた。碧雲荘が取り壊されて以来、足を運ばなくなっていた。それは、言うまでもないが、私にとって太宰治が住んだことのある碧雲荘があったからこそ荻窪に足繁く通ったのであって、碧雲荘がない荻窪は私には訪れる動機が殆んどないようなものであった。しかし、その荻窪に碧雲荘があった頃まで私は幾度となく訪れたが、訪れる度に立寄る喫茶店(軽食屋?)があった。今日は碧雲荘跡がどうなっているのかその様子をちょっと見ておきたかったのと、その馴染みの喫茶店のマスターに久しぶりに会って、まあちょっとした世間話というのか、雑談をしたかったこともあり荻窪を訪れたのでした。
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 写真中央に碧雲荘があったのですが、現在は工事中となり囲われています。碧雲荘があったころ、毎回わくわくしながら訪れたことが懐かしく感じられます。私にとって太宰治が実際に住んだ建物が、取り壊しの危機に晒され、そして実際に取り壊され、跡地へと移り変わる様子を目の当たりにするのは、碧雲荘が初めてでもあり、初めて見た感動、取り壊しの危機を知った時の動揺、不安、そして無くなってしまった際の空虚、寂しさは何とも言えず、無念としか言いようがない。いつかここに碑が建てられるのでしょうか。
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 写真のゴミ収集車のすぐ真横(左側)の道に入ると碧雲荘跡があり、写真の右側に、荻窪を訪れる度によった喫茶店があります。しかし、来て見ると店のシャッターがおりており、嫌な予感がしつつ近づいてシャッターに貼られた紙を見ると、そこには閉店の知らせが書かれていました。
 どうやら先月9月20日をもって閉店したようです。ちょうど店の前に近づいた時、近所に住む住人がいて、「ここは閉店したよ。もしかして親戚かなんかか?」と話かけて来たので、「いえ、ここの常連でした。どうして閉店したのでしょうか?」と尋ねると、「この前たまたま見かけけど、すっかりやせ細っていたね。体調が悪かったんじゃないか」と言っていました。この店には碧雲荘が取り壊されて以来、ずっと来ていなかった。もう少し早く来ておけばよかった。碧雲荘だけでなく、馴染みの店も失ってしまった。寂しい限りだ。今後ますます荻窪は訪れる機会は減っていきそうです。


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by dazaiosamuh | 2016-10-06 19:13 | Comments(2)

by 黒森 富治大(くろもり ふじお)