遠い空の向こうへ

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太宰の他に映画等、色々載せれたらいいなと思っています。

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太宰治と深浦町 №3 県内屈指の古刹・円覚寺

駅からまっすぐに一本路をとおって、町のはずれに。円覚寺の仁王門がある。この寺の薬師堂は、国宝に指定せられているという。
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 太宰が書いているとおり、駅からまっすぐにひたすら歩いていくと、円覚寺の大きな仁王門が見えてくる。途中、お腹が空いたので仁王門のすぐ目の前のお店に入り、蕎麦を食べて腹ごしらえをし、改めて仁王門へと向かうと、門に掛けてある幕には、『開山1150年 33年ごと ご本尊開帳記念大法要平成30年 7月17日~31日』とある。33年ごとにご本尊の開帳が行われているらしい。これを逃すと、次は2051年まで待たなくてはならない。

 この春光山円覚寺は、県内でも屈指の古刹で、大同二年(西暦807年)に征夷大将軍坂上田村麻呂が建立したと伝えられている。
 円覚寺のHPによると、『円覚寺の古来から澗口観音として信仰を集めた祈願寺で、嵐の中を無事に生還した船乗りのチョンマゲが多数奉納されている』とのことだ。信仰の厚い、由緒あるお寺ですね。
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 しかし、円覚寺を訪れた太宰は、『私は、それにおまいりして、もうこれで、この深浦から引上げようかと思った。完成されている町は、また旅人に、わびしい感じを与えるものだ。私は海浜に降りて、岩に腰をかけ、どうしようかと大いに迷った。まだ日は高い。東京の草屋の子供の事など、ふと思った。なるべく思い出さないようにしているのだが、心の空虚の隙をねらって、ひょいと子供の面影が胸に飛び込む。』と、東京にいる子供のことを思い出し、なんだか寂しい気持になるのであった。

 太宰が訪れたこの円覚寺は上記に書いたとおり、来年7月に御開帳となる。33年ごとだ。太宰が訪ねた地ということもあり、是非とも見ておきたい。逃すと次の御開帳の頃には私は還暦を過ぎてしまう…。その頃には、いったい自分はどういう人間になっているのだろうか。


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Commented by tarukosatoko at 2017-10-26 21:50
1150年開山で、御開帳が33年に一度とは。見逃したら2051年、dazaiさんは還暦か…、そもそも日本はどうなっているんでしょうかね。
ブログを読ませてもらっていると、自分も旅をしているような気分になります。
Commented by dazaiosamuh at 2017-11-01 10:34
> tarukosatokoさん、2051年……。本当にどうなっているのでしょうね。自分のことも含めて、想像しにくいですね。それに、果たして、ずーっと太宰のことを好きでいるかどうか…。
by dazaiosamuh | 2017-09-29 15:18 | 太宰治 | Comments(2)

by 黒森 富治大(くろもり ふじお)