遠い空の向こうへ

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太宰の他に映画等、色々載せれたらいいなと思っています。

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もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら

 ついこの前、友人から、太宰治が表紙を飾った本があると教えられた。タイトルは『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら

 何だろう、なぜか興味がそそられる。タイトルからして下らなそうなのだが、読んでみたい。しかも表紙は太宰治である。私は友人から教えられた、その日のうちに本屋へ走り躊躇うことなくレジへ向かった。

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 表紙の太宰治を見ると、誰もが見たことのある有名漫画家の絵柄のように見える。そう、ただそう見えるだけなのだ。太宰のすぐ横に小さな文字で、『※もし手塚治虫が太宰治を描いたら…を田中圭一が描いたら』と記載されていた。紛らわしくややこしい、が面白い。

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 早速、太宰治のページを開く。『焼きそば失格

 タイトルは、そう来るだろうなと思ってました。読んでみると、この本の作者はどこまで太宰治の本を読んだのかは分からないが、ポイントをしっかり押さえて太宰治らしい文体となっている。第二の手記の『私に湯切りをする資格があるのでしょうか。』で吹き出しそうになりました。そして第三の手記は、

カップ焼きそば。

 よい湯切りをしたあとで一杯のカップ焼きそばを啜る。

 麺から立ち上る湯気が顔に当たって

 あったかいのさ。

 どうにか、なる。』となっている。

 これは太宰治の処女短編集『晩年』を読んだ人ならすぐ分かるはず。『葉』のパロディである。

 太宰治の『葉』は、

生活。

 よい仕事をしたあとで一杯のお茶をすする

 お茶のあぶくに

 きれいな私の顔が

 いくつもいくつも

 うつっているのさ

 どうにか、なる。

 わずか2ページだけであるが、よくまあこんなお題で書いたものだと感心しました。

 他にもコナン・ドイル『湯切りの研究』、ドストエフスキー『カラマーゾフの湯切り』、松尾芭蕉『麺の細道』、三島由紀夫『仮面の焼きそば』、谷崎潤一郎『痴人の焼きぞば』、川端康成『伊豆の焼きそば』、中原中也『汚れちまった焼きそばに』、芥川龍之介『羅蕎麦門』、夏目漱石『焼蕎麦っちゃん』など、多くの作家、有名人を使って書かれている。実にくだらない、しかし、面白い!! 普段こういった本はあまり読まないが、小説ばかりではなく、たまには気晴らしに何も考えずに読むのもいいかもしれない。



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Commented by tarukosatoko at 2017-07-19 15:07
この本、わたしも買いますっ!
表紙の太宰治は「なんやねん!」だし、その、うさんくささがたまらないですし、それぞれの題名が、ストライクです。
Commented by dazaiosamuh at 2017-07-19 19:32
> tarukosatokoさん、ぜひ買って、感想をブログに載せて下さい!!
さとこさんの感想、反応を聞いてみたいです!!ブログに書いたのはほんの一部で、他にも多くの有名人をネタにして掲載してあります!!
by dazaiosamuh | 2017-07-18 21:29 | 太宰治 | Comments(2)

by 黒森 富治大(くろもり ふじお)