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湯布院で生まれ変わった『碧雲荘』 №6 各読書部屋には作品名が!!

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 2階には便所と部屋が5つある。上の通路の写真も、ステンドグラスと同じく荻窪時代の碧雲荘の写真が週刊朝日に載っていたので、今回見る事ができて良かった。通路の一番奥の左の部屋が、太宰治が昔住んだことのある部屋になります。手前から順番に部屋を見ていきます。
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 手前すぐ左から入ります。部屋の入口の上部に『富嶽百景』と書かれています。どうやら部屋に名前が付いているようで、スタッフが一生懸命考えて名付けたみたいです。
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 写真が見づらくて申し訳ありません。『富嶽百景』の部屋になります。太宰の聖地めぐりを初めてから何千枚と写真を撮ってきたのに全く上達しません。カメラが備えている機能を未だに使いこなすことができずにいます。部屋は木のフローリング、小さい机にテレビ、座布団とシンプル。
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 押入れは当時のものです。太宰が住んだ部屋ではないので触ってはいないかな。
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『富嶽百景』からから眺めた由布岳です。初日に訪れた時は曇り空でしたが、2日目は青空でした。この『ゆふいん文学の森』のスタッフの1人が、「私はこの『富嶽百景』から眺める由布岳が、一番好きです」と言っていました。
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 続いて通路を挟んで反対、右側の『走れメロス』の部屋です。
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 この部屋だけ唯一ベットがあります。激怒したメロスも思わず寛ぎたくなる。私も横になってみましたが、まるで自分の部屋にいるみたいです。
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 今度は先ほどの『富嶽百景』のお隣の部屋。『斜陽』です。
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 絨毯が敷かれ、ソファーがありました。没落貴族を描いた作品であるから、絨毯にソファーということでしょうか。それぞれ作品のイメージをさり気なく部屋に盛り込んでいるような…。
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 一番奥の部屋は『グッド・バイ』。こちらは畳ですね。そういえば太宰がいた当時から、フローリングと畳の部屋とそれぞれあったのか、スタッフに尋ねるのを忘れていました。未完ながら非常に評価の高い『グッド・バイ』。完成せずに終わってしまったのが惜しまれます。

 ここまで来れば太宰治が住んだ部屋の名前が何の作品名を使っているかは、当時、太宰がこの部屋で執筆した作品を思い出せば、大体想像が付きますね。
 太宰治の部屋は次回、載せたいと思います。


by dazaiosamuh | 2017-05-19 20:46 | 太宰治 | Comments(0)