2015年 08月 16日
太宰治 『思い出』めぐり!! №4 桟橋跡
『秋のはじめの或る月のない夜に、私たちは港の桟橋へ出て、海峡を渡ってくるいい風にはたはたと吹かれながら赤い糸について話合った。』
この写真のすぐ後ろの通りを真直ぐに進むと十字路の交差点があり、その付近には、太宰が通った料亭『おもたか』跡があります。
太宰が弘高時代に一生懸命に通った、後に妻となる、紅子こと小山初代との逢瀬の場です。
次回は『おもたか跡』を書きます。
後に、太宰は愛人となる女性たちを臭い台詞で心を射止めていますので、赤い糸の話を語り合っていても、何ら不思議ではありません。