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太宰治生誕105年 神奈川近代文学館

 今年は太宰治生誕105年だ。これを記念して、神奈川近代文学館では太宰治展を開催している。行かないわけにはいかない。私も今日行って来た。この太宰治展は、先月の4月5日から5月25日まで開催している。前々から分かっていたが、実は今、腰を痛め、右足が坐骨神経痛で出かけるには非常に億劫な状態なのだが、徐々に治ってきたので行って見ることにしたのだ。
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 私の最寄駅からは、片道1時間半程掛かる。足に若干の痺れを感じつつも、我慢して電車に揺られたのであった。
 元町・中華街駅からが近代文学館に近いのだが、私はここに来るのは初めてでした。(横浜にすら行った事がないです)駅を出て、エスカレーターでどしどし上へと進んで行き、アメリカ山公園を抜け、外国人墓地の横を通り、真直ぐに目的地を目指しました。

 近代文学館の近くにまで来ると、何やら中学生たちが野外学習でもしているのか、グループになって見学をしていました。
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 途中、太宰治展の宣伝ポスターを数か所発見。中々、力を入れていると見える。少し私も興奮してきた。目的地までもう少しだ。自然に歩が早くなる。
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 ようやく辿り着くと、私の全身に衝撃が走った。
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 『本日は休館日です。

 そんな、ここまで来たのに休館だなんて、酷い、あんまりだ。自分がちゃんと調べないで来たのが悪かったのだが、よりによって自分が来た曜日が休館日だなんて。どうやら、月曜日が休館日のようです。行かれる方は、気をつけてくださいね。(こんな初歩的なミスをするのは私くらいなものですが)
 いつものことですが、つくづく自分はドジで、こんな自分に嫌気がさします。何のために来たのか、まるで分かりません。遥々、片道1時間半を掛けてこの有様です。途方に暮れた私は、仕方なく、すぐ横に建てられてある『大佛次郎記念館』へと入りました。
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 大佛次郎は、1897年(明治30年)10月9日に横浜で生まれました。代表的な作品は、『鞍馬天狗』『赤穂浪士』『帰郷』『パリ燃ゆ』などがあります。大佛は「猫は一生の伴侶」と語る程の愛猫家だったそうです。そこから生まれた「スイッチョ猫」という童話もあります。記念館の中に、大佛が集めた猫の絵や彫刻がたくさん展示されていました。ちなみに、亡くなったのは、1973年(昭和48年)4月30日です。明後日が命日ですね。
 しかし、実は恥ずかしながら私は大佛次郎の名前は知っていましたが、作品は一つも読んだことがありませんでした。読んでいれば、また違った気持ちで見学できたのかもしれません。後で読んでみようと思います。
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 今日は、午後に病院の予約をしていたため、ここであまりゆっくりできません。病院のある場所まで、電車で1時間は掛かります。かといって、帰るにも早すぎる。中途半端な時間を持て余している私は、近くの『港の見える丘公園』から「はあ…」と、虚しい溜息を一つ二つと洩らしながら、港をただ眺めるのであった。


by dazaiosamuh | 2014-04-28 22:03 | 太宰治 | Comments(0)